注文住宅は設計担当者しだい

若い頃からインテリアに興味があった私は、家を建てることになったときもちろん注文住宅にしました。
契約までは「なんでも好きにできる」みたいなことを調子の良い営業マンが言っていましたので、私の希望をくみ取ってもらえるものと信じていました。
設計担当者とはじめて会った時、私がこれまでに集めた理想の家の切り抜きをいろいろ見せてイメージを伝えようとしたのですが、あまりよく見てもらえず不安が残りました。
その後、当時住んでいた賃貸住宅の気に入っているところ、気に入らないところも設計担当者に見てもらいながら話しましたが、なんだかぼんやりした感じで聞いていました。
いよいよ設計に入ったのですが、図面ではよくわからないことが多く、全体の作りに関してはほぼ任せました。
窓や扉などは自分で選びましたが、本当につけたかった窓は「耐震基準にそぐわないので、家の価値が下がる」と言われて諦めたので外観は思ったようになりませんでした。
壁紙や内装は好きに選ぶことができましたが、これは建売だって仕上げる前ならできることですよね。
結局のところ、注文住宅は設計担当者と注文する側の気が合うかどうかというか、設計担当者がどれだけ注文者に対して喜んでもらうことを考えているかだと思います。
建売よりももちろん費用はかさみ、このエリアでの価格で見ると20%は高くなりました。
そのぶん満足できたのなら良かったですが、窓もイメージと違うしなんだかこれなら建売でも良かったと思っています。
注文住宅を立てるなら、営業マンで決めずにまず最初に設計をする人がどんな人か、自分の要望を真剣に聞いてくれる人かどうかを見たほうが良いと思います。
会社全体が「なんとなく早く作ってしまいたい」っていう雰囲気で落ち着いて打ち合わせができない感じだったのも残念です。家を作るのは一生に一度ですよね。残念、で終わらせてしまうのは困りものです。
これから注文住宅を立てる人は、会社全体の雰囲気を見て、また、設計担当者がどんな人かも会ってみてから決めたほうが良いと思いますよ。